子供に動画やアプリを見せ続けていると、どんな弊害が起こるのかをAAP(アメリカ小児学会)の発表から説明し、年齢別のスクリーンタイムをわかりやすくご紹介しています。弊害やスクリーンタイムを知った上で、動画やアプリを賢く利用しましょう。

動画を見せてると大人しくしてくれるから、ついついいつも使っちゃってるけど、子供に影響ってあるのかなぁ?

なんとなくあまりよくないんだろうなぁと思いつつも、便利だからTVや動画に育児を任せちゃってるのよね。

忙しい時や手が話せない時など、動画やアプリがあると子供が興味をもって大人しくしてくれるので、とても便利ですよね。でも、それを使いすぎてしまうと弊害が起こってしまうので、注意が必要です。
動画やアプリを子供に見せ続けているとどんな弊害が起こるのか
家事で手を離せない時やスクリーンタイムの時間を決めて賢く動画やアプリを利用するのはいいと思いますし、私もしてきましたが、そればかりに頼ってしまうのは考えものです。特に0〜2歳は感受性や社会性が育っていく重要な時期になりますので、なるべく子供との時間を大切にしたいですよね。
AAP(アメリカ小児学会)が発表している動画やアプリなどによる弊害を分かりやすく4つにまとめてご紹介します。
言語発達
2歳半になるまでは、画面を見ているだけで効果的に学習することは難しいそうです。ある研究では、4歳未満の子供はTVを観せれば観せるほど、学んだ単語は少なかったそうです。けれど、12ヶ月以上の子供は大人と一緒にTVを観て、新しい単語を繰り返すことによって語彙が増えることがわかりました。乳幼児は音・言葉・ボディランゲージ・アイコンタクトによって大人たちから言葉を学びます。そして、長時間じっくり考えたり口の中で繰り返すことによって喋ることが可能になるのです。
社会的・情緒的発達
乳児は親や祖父母と顔を合わせることにより、社会性を学びます。ですが、TVや動画によって阻害される可能性があります。ある研究では、TVがついていると両親の子供への集中が減ることがわかりました。また別の研究でも親がスマホや動画を触っている時、子供よりも画面ばかり見ていることが分かりました。また、子供自身も乳幼児の時に画面を多く見ていると大きくなった時に集中力が続かなかったり、堪え性がなかったりするケースが多く見られることがわかりました。
体重増加の問題
多くの研究者が多過ぎるスクリーンタイムと体重増加の関係性について指摘しています。たとえば最近の研究では、トドラー(1歳半から3歳児)の体重指数がスクリーンタイムの増加とともに上昇していたことがわかりました。全ての子供にとって体を動かして健康的な習慣づくりをすることが、健康維持のためにとても大切です。
睡眠の問題
複数の研究において、子供が特に夕方以降の時間に画面を長時間見続けていると、十分な睡眠時間を取れないことがわかりました。これは、たとえ6ヶ月のような乳児にとっても同じです。6ヶ月以上の乳児は1日15時間、トドラーは14時間ほどの睡眠が必要です。このため、AAP(アメリカ小児学会)では子供の寝室にスマホなどのデバイスを持ち込まないよう警告しています。画面から出る光がメラトニンの放出を妨げ、眠りにくくさせます。動画やアプリの映像が刺激となり、静かに眠ることができません。

私はこういったことを小学校の親への研修会にて学びましたし、子供たちも先生からスクリーンタイムについて指導を受けていました。とはいえ、全ての親や子供が守っているわけではないのですが、知識があるのとないのでは違いがあるのではないかなと思います。

なるべく動画やアプリを見せず、赤ちゃんとのスキンシップを大切にしたい人はこちらの記事がおすすめです。
AAP(アメリカ小児学会)が勧める年齢別スクリーンタイム
スクリーンタイムとはTVやスマホ、タブレットなどを利用して動画やアプリ、ゲームをする時間のことです。
こちらが年齢別のスクリーンタイムになります。

AAPはスクリーンタイムだけでなく、動画やゲームの内容にも気を配るべきだと注意しています。
まとめ
いかがでしたか。忙しかったり、手が離せなかったり、精神的に疲れたりしていて、動画やアプリに頼りたくなる時はあります。けれど、子供が動画やアプリ依存にならないよう、パパ・ママが時間を決めて管理し、子供にスクリーンタイムの重要性を説くことが大切です。

動画やアプリはデメリットだけではなくメリットがあるからこそ、需要が高いのです。しっかりと弊害を知った上で利用することが大切だと思います。
コメント