カナダで日英仏のトリリンガルの娘ふたりの子育てをする中で、いろんなカナダ人ママとかかわったり、見てきたりしたのですが、その中で私が感心し、これは自分の子育てにぜひ取り入れたいと思うことがありましたので、それを紹介したいと思います。

初めての子育てで不安だらけ。どうしたらいいの?

カナダ人ママは、どんな子育てをしてるの?

では、私がカナダ人ママを見て見習いたいと思った子育ての仕方を5つに絞ってご紹介しますね。
カナダ人ママを見習いたい子育てメソッド 5選
もちろんいろんな人がいて、中には見習いたくないカナダ人ママもいますが、私が接してきた中で出会った多くのカナダ人ママがこうした子育てを実践していましたのでご紹介します。
子供を具体的に褒める
カナダ人ママは褒め上手な人がとても多いなと感じますが、それは子供に対してもそうです。子供が何か絵を描いたり、何か物を作った時に、「あぁ、よくできてるね」、「すごい、すごい」なんて答えがちじゃありませんか?ママ友と会話が盛り上がっている時や、気になるドラマを観ている時に話しかけられた時なんて、ついついおざなりな対応をしがちですよね。
私が出会った何人かのカナダ人ママは、「わぁ、ここの色使いがとても素敵!私、とっても好きだわ」とか「これは何をイメージして作ったのかしら?今にも動き出しそうなくらい迫力があるわね!」などと、子供の創作物に対して具体的に褒め、褒められた子供は嬉しそうに一生懸命説明をしていました。
子供に呼び掛けられた時は、面倒だなぁと思って無視すると酷くなる可能性が経験上高いです(笑)いったん手を止め、子供に目線を向けて対応すると、真剣に子供の話を聞くようにしましょう。

ずっと話を聞き続けるのは大変なので、ある程度話が落ち着いたのを見計らい、『ママ、○○したいんだけどいいかな?』と断って続きをすればいいと思います♪
会話が膨らむような質問をする
家族で夕飯を食べている時に、「今日、学校どうだった?」と質問し、「別に」とか「大丈夫」と子供が答えて会話が終了する家庭は、少なくないのではないでしょうか。子供も親も単語や短いひとことだけで会話していると、それが当たり前になっていきます。
「今日、学校どうだった?」と聞くのではなく、「今日は学校で、どんな授業があったの?」、「何を習ったの?」、「先生は何か面白い話をした?」といったように、具体的な質問を重ねていって会話を膨らましていきます。すると、そこから自分が予想していなかったような問題を聞くことができたり、子供の成長を感じたりすることができます。子供との絆が深まるだけでなく、会話力や語彙力の向上にも繋がります。

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感情的に怒らず、冷静に説明する
もちろん人にもよりますが、感情的に怒らないカナダ人ママが多いなと感じました。つい子供が悪いことをすると「なにしてるの!」と感情的に叱りつけたり、他の人たちの目を気にして子供に怒ったりしてしまうこと、ありませんか?私はよくありました。いけないと思っていても、ついカッとしてまうとコントロールが難しく、後で反省してしまうんですよね。
私が見ていて感心したカナダ人ママは、子供が何か悪いことをしても感情的にならず、「ママはそれは良くないと思うわ」と自分視点での感想を言い、子供を呼び寄せ、どうしてそれをしたら悪いのか論理的に説明していました。子供自身を否定するのではなく、行為が悪いのだと説明し、子供の自己肯定感を下げることがありませんでした。

私もこんな風に接することができるようになりたいと思いつつ、まだまだ修行中の身です。
子供に「Please」 を徹底
英語には敬語がないというのは、よく言われますよね。ですが、カナダ人ママを見ていると、親に対してもちゃんとした言葉遣いをするように躾けている人が多いことに驚きました。何か自分がしたい時は、「May I〜(〜してもいいですか)」、人に何かしてほしい時は、「Could you〜(〜してもらえますか)」から始まり、最後に、「Please」をつけます。(「May I please〜」や「Coud you please〜」の時もありますが)
子供が「Please」をつけ忘れると、「What’s the magic word?(魔法の言葉はなんだったかしら?)」と親や先生が言うと、子供が「Please!」と言う場面もよく見られるんですよ。
子供に対して穏やかで寛容なイメージが強いカナダ人ママですが、言葉遣いに関しては、日本人ママよりも厳しいかもしれません。

こういった言葉遣いのできる子供は、他の人に対しての印象もよくなりますよね。
子供に何か頼んだら、どんなことでも必ず「Thank you」をいう
ここで、質問です。子供にこれらのことを頼んだ時、あなたは「ありがとう」といくつ言っていますか?
□「スーパーで牛乳買ってきてくれる?」
□「寒いから、窓を閉めてくれる?」
□「ついでにジュースとって!」
□「それは○○ちゃんが使ってた物でしょ。返してあげて」
□「今、ママたちお話してるから、静かにしてくれる?」
子供に頼み事をする時だけでなく、子供に注意したことに対して聞いてもらった時にも、カナダ人ママが「ありがとう」と言っているのを初めて聞いた時、感動しました。また、子供がお友達におもちゃを貸してあげたら、「お友達とシェアしてくれてありがとう」、遊んだ後にお片付けをしたら、「お片付けしてくれてありがとう」と、子供がしてくれたことに気付いて声をかけているのをよく見ます。
それからは、私も何か子供にお願いしたり、注意した時に子供がやってくれた時には、「ありがとう」と言うようになりました。

自分が実践していると、いつのまにか子供も『ありがとう』と言ってくれるようになり、微笑ましい気持ちになりました。
まとめ
子育てにはこれが正解といったものはなく、子供の個性や性格もあって、なかなか思い通りにいかないものですし、私自身もそれを痛感しています。けれど、子供に向き合うことは、どの子供に対しても大切なのではないかと思います。子供はいつでも親に見てもらいたいし、注目してもらいたいし、気にかけてもらいたいものです。忙しい中でそれをずっとし続けることはできないですが、ほんの僅かな時間でも子供に気持ちを向けることができれば、何か変化があるかもしれません。今回の記事が、皆さんにとって少しでも役にたてば嬉しく思います。

逆に日本人ママを見習いたい子育てもあり、ふたつの文化を知ることでいいなと思ったことを取り入られらるのは、海外に住んでいて良かったと思うことのひとつです。
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