幼稚園に入るまでほとんど英語が喋れなかった娘たちが、カナダの幼稚園での英語教育によってどう英語を喋れるようになったのかという経験を踏まえて、カナダの幼稚園の英語教育を日本や海外でバイリンガル育児、おうち英語を目指すパパ・ママにご紹介します。

カナダの幼稚園では、どんな風に英語を教えているの?

僕たちにも取り入れられることってあるかな?

では、カナダの幼稚園での教育についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
カナダの幼稚園教育について
私の住むオンタリオ州の幼稚園は、JK(年少)とSK(年長)の二年制で、公立だと無料で通えます。先生はメインとサブで2人います。制服や体操服はなく、勉強道具は全て幼稚園が準備してくれるため、スナックとお弁当、連絡帳だけ持参させていました。
まずは、カナダの幼稚園での1日のスケジュールについて説明しますね。毎日同じではなく、体育館や図書館に行く日もあるため、ある日のスケジュールとして紹介します。
・幼稚園エリアに集合
小中学校と校舎を共有するため、幼稚園児エリアに登校します。親が連れてきたり、スクールバスで登校する生徒もいます。
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・クラスに入り、出席を取る
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・先生がその日の「ステーション」について説明
6つほどに分かれたアクティビティエリアのことで、それぞれの机に必要なものが置かれており、先生がやり方を説明します。
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・「ステーション」を回る
クラフト(図工)やお絵かき、砂遊び、水遊び、絵本、字の練習、パターンを作る、生徒にアンケートを取ってグラフを作るなど。お勉強アプリが入ったパソコンも置かれています。
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・先生がひとりずつ呼び、読み書きの練習
ひとりの先生が生徒を呼び、レベルに合った絵本を読ませます。もうひとりは別の生徒にアルファベットを書かせて指導していました。
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・外遊び
雨が降ったり、気温が−20度以下の時は室内で遊びます。雪が降ったら、スノースーツを着て外遊びです。
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・午前のスナックタイム
ナッツ禁止で、他にアレルギーがある生徒がいる場合、持ってこないよう連絡がいきます。午前のスナックタイムは、栄養価のある果物やチーズを食べるよう指導されます。
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・サークルタイム
絨毯の上に座り、絵本を読んでもらったり、手遊びをしたり、英語の発音の練習をします。
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・ランチタイム
給食はなく、お弁当持参です。サンドイッチやベーグルを持たせる親が多いです。ランチタイムには映画が流され、子供たちはそれを観ながらランチを食べます。
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・散歩
散歩に出かけ、公園で遊んだりします。お昼寝の時間はありません。体育館でヨガを習ったりもしていました。
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・午後のスナックタイム
お菓子や午前の残りのスナック、お弁当なんかを食べます。
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・外遊び&お迎え
外で遊びながら、親が迎えに来るのを待ったり、スクールバスに乗って帰ります

遊びを取り入れながらもお勉強要素もあり、かなり高度なことも習っていました。
カナダの幼稚園から取り入れたいバイリンガル教育
すべて英語でやりとり
カナダの幼稚園なので当然なのですが、すべて英語でやりとりしなければならないため、娘たちは嫌でも英語を使ってコミュニケーションをしなければなりませんでした。

長女の話では、英語は自然に身につくものではなく、どうやったら先生やお友達に話せばいいだろうと考え、失敗を繰り返しながら少しずつ英語が喋れるようになったそうです。
フォニックスソングを歌って踊る
娘たちの通う幼稚園では、毎日スクリーンを観ながらフォニックスソングを一緒に歌って、振り付けを踊っていました。日本で子供の英語の歌というと「ABCソング」が思い浮かびますが、このフォニックスソングでは「A」は「エー」ではなく「ア」、「B」は「ビー」ではなく「ブ」と発音し、先生が唇の形を指導しながら歌を歌います。

私も幼い時に、こんな風に英語を習いたかったなぁと娘たちを見ながら感じました。
レベルごとの音読
Learning Booksという本があり、本によって数字やアルファベットでレベルが表されていたり、「K(幼稚園レベル)」「G1(小学1年レベル)」となっていたりします。娘の幼稚園のLearning Bookは「AAA」レベルから始まっていました。「A」 がより高いレベルとなります。AAAは単語のみで写真やイラストがあり、それを発音します。レベルが高くなるごとに単語の数が増え、文章になり、複雑になっていきます。それぞれのレベルに合わせて勉強できるのが、とてもいいなと思いました。

生徒ひとりひとりのレベルに対応して英語力を伸ばしてもらえるのが良く、現時点での子供の英語力が分かるので、家庭で読むための英語本の購入の際にも参考になり、助かりました。
まとめ
今回はカナダの幼稚園の1日のスケジュールや、ぜひ取り入れたい英語教育についてご紹介しましたが、いかがでしたか?家庭で実践できることもありますので、ぜひやってみてくださいね。

いくら子供が覚えが早いからといって、一気に英語が身につくわけではありません。毎日の積み重ねによって英語力は伸びていきますので、楽しみながら続けていきましょう♪
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