こんにちは、あかちゃんママです。カナダで日英仏のトリリンガルの娘ふたりを育てながら、日本や海外でバイリンガル育児やおうち英語に取り組むパパ・ママに役立つ情報をお届けしています。今回は前回アップした「カナダと日本の学校の違い」の「学校の設備編」に続き、「学校のシステム編」をお届けします。州や各教育機関、学校によって異なりますので、あくまで娘たちの通う学校のお話としてご紹介します。

カナダと日本の学校のシステムってどう違うの?

カナダでは面白いシステムとかあるのかな?

では、カナダの学校のシステムについて紹介しますので、日本の学校との違いを感じてみてください。
カナダと日本の違い ー学校のシステム編ー
毎朝国歌が流れる
朝、授業前にスピーカーからカナダの国歌が流れます。国歌が流れている間、生徒たちは余計なお喋りはせず、立っています。娘の学校はフレンチイマージョンスクールのため、英語とフランス語のミックスの国歌が流れるのですが、それがファーストネイション(先住民族)の言語が含まれた3言語バージョンやイタリア語、フランス語、中国語など世界各国の言語が混ざった他言語バージョンが流れることもあります。移民国家ならではですよね。

言語だけじゃなく、カントリーミュージック調だったり、ポップソング調といろんなアレンジもあるんです。初めて聞いた時は、国家をこんな風にアレンジするなんて、と衝撃でした。
時間割が違う
日本の学校は曜日ごとに時間割がありますよね。カナダの時間割はDay1、Day2、Day3……といった時間割となっています。ちなみにDay1は月曜日という意味ではなく、学校から渡されるスケジュール表にそれぞれの数字が書かれています。こうなっていると何がいいかというと、祝日で日にちがずれてもその続きから始まることができることです。
(例)月曜が祝日だった場合
日本:月曜の時間割がこなせなくなる
カナダ:金曜にDay2の時間割をしたとして、火曜はDay3の時間割となり、順番通りに時間割をこなせる

慣れるまではややこしく感じるのですが、慣れるといいシステムだなと思うようになりました。
給食がない
給食がないので、幼稚園からお弁当持参です。私は娘たちに日本式のお弁当を持たせていますが、多くの生徒はサンドイッチを持ってきています。また、ベーグルやピザを持ってくる生徒もいるのですが、ほとんど毎日同じものを持ってくるので親としては心配になります。

私はたいしたお弁当は作れていないのですが、それでも他の子供たちには凄いと思われるらしく、特に巻き寿司を持って行った時には注目の的になります。おにぎりのことをお寿司だと思っている子もいます💦
ピザデーやサブデーがある
学校で週に1回ピザデーやサブデー(サブウェイに売ってるようなバゲットのサンドイッチ)が注文でき、多くの子供がその日を楽しみにしています。学校は提携先から安く仕入れ、差額を学校の運営資金にあてていたりします。

私の娘たちも毎週金曜のピザデーを楽しみにしていました。結構お金がかかるので大変です。
スナックタイムがある
午前と午後にスナックタイムがあり、ランチタイム以外にも食べる時間があるので、子供たちはお腹が空くということがありません。これは、お腹が空いて授業に集中できないのを防ぐ役割があるそうです。幼稚園だと午前中は野菜や果物などの健康的なスナックを持ってくるよう指導されます。

ポテトチップスやチョコレート、クッキーなどのお菓子をたくさん持ってきている生徒もいます。
昼食や休み時間に監視員がついている
スーパーバイザーという監視員がおり、休み時間や昼食の時に子供たちを見る役割をしています。スーパーバイザーは子供の保護者が応募して務めている場合が多く、たまに学校でスーパーバイザーを募集してる旨をお知らせするメールが送られてきます。また、高学年の子が昼食のスーパーバイザーのボランティアをしたりします。

昼食時、先生たちは図書室に集まってお弁当を食べたり、外に食べに行ったりしているようです。
休み時間に教室にいさせてもらえない
日本では休み時間にどこで過ごしても自由ですが、カナダでは休み時間になると教室に鍵がかけられ、スーパーバイザーによって教室を出されます。雨の日や寒い日(体感気温が−20度以下とかでも出されることがありますが)は教室にいますが、それ以外は外に追い出されます。

私は学生の時に休み時間を教室で過ごしていたので、外に出たくない生徒にとっては大変だろうなぁと思います。
体育で「Just Dance」を踊る
体育で映像を流してよく「Just Dance」を踊っているようです。親としては、もっといろんなスポーツを教えてほしいと思ってしまうのですが……楽しくて体力もついて、一石二鳥ということなのでしょうか。

『Just Dance』のおかげか、ダンススキルは上がった気がします。
7年生になると演奏したい楽器を選ぶ
カナダでは7年生になると演奏したい楽器を選んで練習するようになります。トランペットやトロンボーン、フルート、サックス、ドラム、ピアノ、ヴァイオリンなどがあるようです。自分の楽器を持っていない生徒はマウスピースだけ購入して、借りることができます。音楽の授業の日には学校に持っていき、終わると家に持って帰って練習するため、大きい楽器を選んで借りる生徒は大変そうです。

これから長女の楽器の授業が始まりますが、まだ何を選ぶのか分かりません。候補者が多い場合は人数が決まっているため、抽選になるようです。
7年生から生徒1人につき1台パソコンが貸し出される
7年生になると学校から生徒1人につき1台、Chromebookが貸し出されます。プレゼンテーションが多くなり、グループワークもあるため、パソコンを使う機会がグッと増えるためです。そのため、パソコンスキルもおのずと上がるようです。

カナダではコロナ感染拡大の影響により長期間オンライン授業となったため、7年生以下の生徒のパソコンスキルもかなり上がりました。
部活の登録日は放送でお知らせし、掛け持ち可能
部活の登録日というのが決まっておらず、放送でお知らせが流れて、その日の昼休みに指定の場所へ行き、登録するというのが一般的なようです。部活によって入れる学年が異なっていて、1年生でも入れる部活もあれば、高学年にならないと入れない部活もあります。部活は掛け持ち可能で、多くの生徒が掛け持ちで活動しています。

放送の声が小さかったり、教室が騒がしいと全然聞こえなかったり、気づかないことがあるらしく、放送だけでなくちゃんとお知らせしてほしいなぁと思います💦
ここで、娘たちの学校の部活を紹介しますね。
・生徒会
<ボランティア系>
・ボランティアクラブ ・ドアを押さえる役割
・ランチヘルパークラブ(低学年の昼食のスーパーバイザー)
・読み聞かせボランティア ・幼稚園児のボランティア
・事務のお手伝いボランティア ・ピザ運びのお手伝い
・リサイクルボランティア
<コミュニティ系>
・ブラックコミュニティークラブ ・We Club
・女子部
<運動部>
・アスレチッククラブ ・自転車部
・クロスカントリー部 ・フォークダンス部
・バドミントン部 ・バスケットボール部
・クリケット部 ・フラッグフットボール部
・バレーボール部 ・ラグビー部
・サッカー部 ・ドッヂボール部
・フラッグラグビー部 ・スキー部
・なわとび部 ・ソカダンス部
<文化部>
・アニメーションクラブ ・読書クラブ
・カードゲームクラブ ・チェス部
・合唱部 ・バンド部
・美術部 ・ロボット部
・レゴ部 ・数学部
・科学部 ・スクラブル部
・ソングライター部 ・ストーリークラブ
・Techクラブ

娘たちは合唱部、フォークダンス部に入っていました。現在コロナの影響で部活動はお休みになっているので、再開を願うばかりです。
たいていの部活は昼休みに活動する
これだけ数多くある部活ですが、たいていの部は昼休みのみ活動します。運動部だとたまに授業前に朝練する部もあるようですが、日本と比べると熱心に活動している部活は少ないように思います。

日本で部活動している生徒たちは放課後だけでなく朝練や土日も練習したりと、かなり熱心だなと感じます。
掃除の時間がない
掃除は掃除する人が学校にいるため、生徒たちが分担して掃除をすることがありません。日本のように掃除すれば、もっと学校の設備や教室を綺麗に使おうという意識が芽生えていいんじゃないかなと思います。

日本では分担してトイレ掃除をすることもあると話すと、かなり驚かれます。本当に、カナダでもやったらいいのにと思います。
まとめ
今回はカナダと日本の学校の違いー学校のシステム編ーをお届けしましたが、いかがでしたか。日本はしっかりシステムを守って従っていく印象がありますが、カナダはもっと気楽でフレキシブルな印象を受けます。

互いのいいところを取り入れて、よりよい学校生活が送れるようになれるといいですよね。
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