こんにちは、あかちゃんママです。カナダで日英仏のトリリンガルの娘ふたりを育てながら、日本や海外でバイリンガル育児やおうち英語に取り組むパパ・ママに有益な情報をお届けしています。今回はカナダと日本の学校の違いの第三弾、「イベント編」をご紹介します。ちなみにイベントは学校によって違っていたりするので、娘たちの通う学校のイベントとしてお話しています。

カナダの学校ではどんなイベントがあるの?

カナダの学校のイベントってどんな特徴があるの?

では、カナダの学校でおこなわれているイベントをご紹介していきますね!
カナダの面白イベント
パジャマデー
1年に何度かパジャマで登校していい日があります。幼稚園児と低学年の生徒はお気に入りのぬいぐるみを1つ持ってくることもできます。これは、朝起きてから着替えずにそのまま登校できるという利点があるので、ズボラなお子さんには嬉しいイベントですね。

と言いながら、うちの娘はパジャマデーのためにわざわざ可愛いパジャマに着替えて登校していましたが💦
クレイジーヘアデー
クレイジーヘアデーはその名の通り、はちゃめちゃなヘアスタイルで登校します。普通のヘアスタイルで登校してくる子もいますが、女子は結構気合い入ってたりするみたいですよ♪

髪を染めてくる子やエクステンションを使っている子もいました!
ツインデー
これは、「双子の日」。仲良しのお友達と服やヘアスタイルをおそろにして登校する日です。低学年のうちは親同士が連絡を取り合わないといけないので、ちょっと大変です。

仲間外れにされたり、友達がいない子がいたりするので、私的には微妙だなぁと感じました💦
ビーチデー
「ビーチデー」は、冬が長いカナダを楽しく乗り切ろうという趣旨で、ビーチに出かけるような服を着ます。

登校時にはその上にスノージャケット、スノーパンツ、スノーブーツと完全防寒ですよ。
スクールカラーデー
各学校に校章はないのですが、キャラクターとスクールカラーというのがあります。娘たちの学校のキャラはSwordfish(メカジキ)で、スクールカラーは紫、白、黒です。スクールカラーは何色かあります。その日はスクールカラーが入った服を着て、愛校心を高めます。

学校のキャラデザインの入ったTシャツやトレーナーなんかが売られていて大学みたいです。うちも持っています。
スポーツデー
好きなスポーツのユニフォームや服を着て登校します。ただ、ボールやラケットは持って行けません。

男の子だとアイスホッケーやバスケ、野球のユニフォームが人気ですね。
学びを含めたイベント
LGBTQデー
学校の外に立っているレインボー(LGBTQのシンボルカラー)フラッグの前に立ち、性差別についての話を聞くそうです。

学校にレインボーフラッグが立っていること自体、日本とは違いますよね。
ピンクシャツデー
昔、ピンクのTシャツを着てきた男の子がいじめられたというエピソードを発端にして起こったイベントで、いじめ撲滅デーとして、この日は男女問わずピンクシャツを着ます。

幼稚園の頃長女と仲良かった男の子のお友達はピンクやお人形、ドレスが好きで、女の子たちといつも遊んでいて、それを娘も周りのお友達も、彼のご両親も自然に受け止めていました。
オレンジシャツデー
先住民が英語や白人文化を学ぶために行かされたレジデンシャルスクールで、生徒がオレンジのシャツをとりあげられて皆と同じ服を着させられたというエピソードから起こったイベントで、この日はオレンジシャツを着て、移住者たちが先住民にどんな虐待や差別をしてきたのかを学びます。

虐待や差別の事実を子供たちに伝えることで、こういった悲劇が二度と起こらないようにと呼びかけています。
Black Lives Matter
アメリカで起こったムーブメントはカナダにも広がり、学校でもさまざまな黒人差別について学んでいました。本を読んだり、映画を観たりして、今に続く黒人の長い差別の歴史を学びました。

長女のクラスでは白人、黒人に分かれて差別をテーマにした劇を自分たちで考えて演じました。
季節のお祭りや記念日
セントパトリックデー
これはアイルランドのお祭りなのですが、移民国家のカナダではセントパトリックデーに緑のシャツを着ます。

学校では緑のシャツを着るだけですが、家では緑の飲み物や食べ物を用意していただきます♪
ハロウィン
ハロウィンは仮装して学校に行き、学校の廊下や周りを練り歩きます。親は校舎の外でカメラを持って待ち構え、子供が来たら写真を撮ります。

頭からすっぽり被るマスクやおもちゃの剣などは禁止です。いろんなコスチュームを着て歩いてるのは、ほんとに可愛いです。
Remembrance Day(戦没者追悼記念日)
11月11日は第一次及び第二次世界大戦で亡くなった方を弔う戦没者追悼記念日です。ポピーの飾りを胸につけ、讃美歌を歌い、祈りを捧げます。

学校の壁には生徒の祖父母や親戚で戦争に行った人たちの写真が飾られていました。
クリスマス会
ステージに立ち、クラスごとに歌を歌ったり、演奏をします。日本の学芸会みたいな感じですね。クリスマスなので、クリスマスにちなんだ歌が多いです。

衣装もみんなでお揃いにしたり、小物を揃えたりします。あまり熱心に練習はしないので上手とは言えませんが、可愛らしいです。
バレンタインデー
バレンタインデーにはクラス全員に小さなメッセージカードを書いて渡します。そこにキャンディーやシールといったちょこっとしたプレゼントを貼り付けることもあります。

先生が配りやすいよう、宛先には名前を書かず、誰でも受け取れるようにしておきます。
学校行事
遠足
動物園や農園、科学館、文化体験村みたいなところに遠足に行っていました。遠足の場所まではスクールバスが手配され、それに乗って行きます。

私はボランティアとして何度か遠足に付き添ったことがありますが、子供たちの様子が見られてよかったです。
ファウンドレイジングイベント
寄付金を募るイベントのことです。Terry Fox Runは癌の寄付イベントで校内を走ります。Jump for Heartは心臓病の寄付イベントで、縄跳びをとびます。イベントに参加する際、生徒たちは1人2ドルをもってきて寄付します。

それぞれに寄付の由来があるので、興味がある方はぜひ調べてみてくださいね。
フォトデー
写真撮影の日ですが、日本とは違ってクラス写真だけでなく、個人写真も撮ります。それから、兄弟姉妹と写真を撮ることもできますし、後日写真スタジオで撮ることも可能です。

撮影した写真はネットで見て注文することができるのですが、背景の色や風景も変更できるんですよ。
ブックデー
図書室で本を売るイベントです。三者面談やクリスマスイベントの時にやることが多いです。

本の他にもポスターや栞、ペンなんかも売ってます。絶対に何か買わされるんですよね💦
スターアワード
クラスで勉強をがんばったり、友達に優しくしたり、リーダーとして率先してみんなを引っ張ったりといったことをすると、表彰されます。毎月イベントがあり、1年でクラス全員が受賞できるようになっています。

全員がそれぞれのジャンルで賞をもらっていて、微笑ましくなります。
スクールカミングデー
学校参観の日があり、親は子供たちの教室に行き、そこで先生と話をしますが、三者面談とは違って成績の話などはしません。校庭にはフードトラックが停まっていて、そこでホットドッグやハンバーガー、アイスクリームを買って食べることができます。

幼稚園の時は授業参観があったのですが、小学校からは授業参観がない学校だったので、先生と直接話ができる貴重な機会でもあります。
PAデー
これは行事ではないのですが、先生の勉強の準備や会議などのため、お休みになる日のことをPAデーといいます。ほぼ毎月あり、月に2回PAデーがある時もあります。大抵は金曜なので3連休になります。

子供たちは休みになるので嬉しいですが、仕事している親は子供をデイケアに預けたりしなければならないので大変です。
学期最後の日
学期最後は担任や副担任に1年間お世話になったお礼としてプレゼントやギフトカードを渡します。クリスマスやバレンタインにも渡すことがあり、結構な負担です💦

先生の中にはそういうのを断っている方もいるし、学校自体で禁止しているところもあるようです。
運動会やバザーはなし
日本のような運動会はこちらにはありません。クロスカントリーはあるのですが、走るだけです。それから、バザーもありません。子供にとって楽しみなイベントがないのは、寂しいですね。

代わりに日本語学校で運動会やバザーをやってくれるので、ありがたいです。
まとめ
今回はカナダと日本の学校の違い「イベント編」についてご紹介しましたが、いかがでしたか。娘たちが学校に通うようになって感じたのは、カナダの学校では虐めや差別のことについてしっかりと学んでいるなぁということです。先住民や黒人の歴史、性差別や学校での虐めなど、あらゆるシーンで学んでいると感じます。

夫が子供の時にはピンクシャツデーやオレンジシャツデーはなかったとのことなので、ここ10〜20年でこういった教育に力を注いでいるようです。
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