こんにちは、あかちゃんママです。カナダで日英仏のトリリンガルの娘ふたりを育てながら、日本や海外でバイリンガル教育やおうち英語に取り組むパパ・ママに役立つ情報をお届けしています。今回はカナダと日本の育児の違いを12個ご紹介します。

カナダと日本の育児って、どんな違いがあるの?

父親の育児休暇が取りやすいって聞いたんだけど?

では、カナダと日本の育児の違いについて、分かりやすく12個ご紹介しますね!
カナダと日本の育児の違い
赤ちゃんが生まれる前から部屋を用意
日本だと生まれてからしばらくは親と同じ部屋で過ごすので、赤ちゃん用の部屋を用意していないことが多いですが、カナダの多くの家庭では赤ちゃんが生まれる前に部屋を用意しておきます。壁をパステルカラーに塗ったり、ステッカーを貼ったり、ベビーベッドやクローゼット、おもちゃをセットし、あとは赤ちゃんがこれば完璧という状態になっていて、驚きます。

あかちゃんが生まれる前にお祝いするベビーシャワーもそうですが、もし直前に何かあったら……と心配になります💦
育児休暇を取得する夫が多い
私の夫も長女の時に6ヶ月、次女の時に5ヶ月育児休暇を取得しました。カナダは共働きが多く、大抵は奥さんと旦那さんで交代で育児休暇を取得することが多いです。会社で男女共に育児休暇が取得しやすい環境にあります。そのため、パパが子供を連れてベビーサークル(子供を遊ばせたり、絵本の読み聞かせや歌を歌う)に参加しているのをよく見ます。

日本では『ワンオペ育児』なんて言われますが、カナダでは旦那さんが子供たちの世話をひとりですることもあるので、家事や育児に協力的な人が多いのかなと感じます。
ベビーベッドに何も置かない
カナダでは子供が生まれると保健師さんが家を尋ね、SIDS(乳幼児突然死症候群)を防ぐため、ベビーベッドに何も置かれていないか、マットは適正な硬さかなどチェックします。ベビーベッドにはぬいぐるみやおむつはもちろん、ブランケットさえも置いていけないことになっていて、とても厳しいです。

冬は寒いのではと思われるかもしれませんが、セントラルヒーティングがあるので、冬でも室内は暖かいんですよ。
小児科医は自分で選ばず、ファミリードクターから紹介してもらう
カナダはファミリードクター制度というのがあり、多くの人が自分たち家族の主治医をもっています。専門医に診てもらいたい時はその旨を主治医に話し、紹介状を書いてもらってファミリードクターが紹介した専門医に診てもらいます。小児科医も同じです。

自分で調べて好きな専門医に行けないのは不便ですが、この専門医に診てもらいたいとファミリードクターに話せば、紹介してもらえることもあります。
離乳食はおかゆではなくオートミール
日本で離乳食といえばおかゆですが、こちらではオートミールがよく用いられます。お湯で溶かすタイプのもので、とても簡単に作れます。味もバナナやりんご、もも、にんじんなど色々とあります。

オートミールはおかゆより粒が細かいので、最初の離乳食として私も娘にあげていました。
おしゃぶりが大活躍
私は娘たちにおしゃぶりを使わなかったのですが、カナダのパパ・ママを見ているとほとんどの人がおしゃぶりを使っていました。カナダではおしゃぶりのことを「soother」と呼んでいますが、本当に「soothe(宥める)」ためによく親が子供に与えているのを見かけました。

子供が泣いた時、静かにして欲しい時、注意をそらしたい時など、何かとおしゃぶりは便利なようですが、それで依存する子供も多く、やめさせるのが大変そうでした。
赤ちゃん用歩行器(ベビーウォーカー)はカナダでは使用禁止
日本ではよく見る赤ちゃん用歩行器(ベビーウォーカー)ですが、カナダでは事故が相次いだため、使用が禁止されています。歩行器に入ると下半身が固定された状態となり、転倒・転落すると頭から落ちて非常に危険という理由からです。

日本で赤ちゃん用歩行器を使用する場合は、赤ちゃんから目を離さないように気をつけてくださいね。
親であっても異性の子供とは3歳ぐらいからお風呂に一緒に入らない
長女が3歳になった時、突然夫が「僕はもう一緒にお風呂に入らないから」と言い出し、驚きました。カナダでは公共のプールの脱衣室などでは異性の子供は3歳以下でないと使用できず、それ以上の年齢の子供は家族用の脱衣室を使います。それが家族の間でも通すなんて、私には驚きでした。

カナダは異性だけでなく、同性であっても幼稚園や学校でハグしたり、キスしたりするのを禁止しています。子供だからと微笑ましく許してしまう日本との違いを感じました。
ベビーカーはかなり大きくなるまで使用
私は娘が歩けるようになったらベビーカーは使わず、なるべく自分の足で歩かせるようにしていたのですが、カナダのパパ・ママは子供がかなり大きい年齢になってもベビーカーに乗せて移動する人が多いです。

子供が乗りたいからという理由もありますが、1番は親が楽をしたいからという理由な気がします。
家族の時間も大切だけど、夫婦の時間も大切にする
日本では結婚して子供が生まれると子供中心の生活に切り替わる夫婦が多いですが、カナダでは夫婦だけの時間を大切にする人が多いです。親やベビーシッターに子供を預けて食事に行ったり、記念日をお祝いしたりしますし、夫婦のみで旅行に行く人もいます。

私の友人のシンママは40歳になった記念に娘さんをお母さんに預けてひとりでエジプト旅行に行っていました。
12歳まで子供を留守番させられない
私の親は共働きだったため、保育園の頃から妹と留守番することがよくあったのですが、カナダでは12歳以下の子供を留守番させることができません。ですが、13歳になるとベビーシッターの資格を取得することができ、12歳以下の子供の世話をすることが許されるのです……ちょっと、変な感じですよね💦

子供がぐっすり眠っている時でも連れて行かないといけないし、子供たちが公園に行きたい時や子供同士で遊びの約束をした時にも親がついているか、送迎をしなければならないので大変です。
学校もお稽古もお友達との遊びも親が送迎
12歳以下の子供をひとりで歩かせられないため、スクールバスを使えない子供は親が送迎します。プライベートのスクールバスもありますが、無料ではないため頼むとお金がかかります。また、お稽古やプレイデート(お友達との遊びの約束)にしても、すべて親が送迎しなければならないので親は大変ですが、子供の安全には変えられません。日本は子供がとても自由で安全だなと感じます。

娘たちが通っていた幼稚園はスクールバスの圏内からぎりぎり外れていたため、歩いて送迎していたので、大変でした💦
まとめ
今回はカナダと日本の育児の違いについてご紹介しましたが、いかがでしたか?まだ他にもあるかもしれませんが、思いついたものをあげてみました。面白いと思ってもらえたら、嬉しいです。

カナダと日本のいいところと悪いところを知って、いいところを取り入れながら育児していけたらいいなぁと思います。
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