バイリンガルになるとどんなメリットがあるのか、バイリンガルの定義とはなんなのかを、カナダで日英仏のトリリンガル娘ふたりを育てている経験を活かして、日本や海外でバイリンガル教育やおうち英語に取り組んでいるパパ・ママにわかりやすくご紹介します。

バイリンガルになると、どんなメリットがあるの?

言語を喋れる以外に、身につくことってあるの?

では今回は、バイリンガルになるとどんなメリットがあるのか、分かりやすく7つにまとめてご紹介したいと思います。
バイリンガルのメリット 7選
その言語を喋る人とコミュニケーションが取れる
英語であれば、英語を喋る外国人とコミュニケーションを取ることができます。間に人を挟むことなく、直接にやりとりができるので、自分の意見や感情が伝わりやすいですし、相手のことも理解しやすくなります。また、海外旅行も楽しくなりますよね。

どうしても第三者を入れると伝わりにくくなってしまうので、直接やりとりできるのは大きいなと感じます。
他の言語を母語とする人ともコミュニケーションが取れる
たとえばイタリア人と会話しようとすると、自分がイタリア語を喋れず、相手が日本語を喋れなくても、英語という言語を使うことによってコミュニケーションを取れます。すると、色々な国の人たちと会話をし、彼らや彼らの文化を知ることができます。

カナダの語学学校に通っていた時、韓国人や中国人、メキシコ人のクラスメートと英語でコミュニケーションを取れることに感動したのを覚えています。
広い視野を持てる
ひとつの見方や考えに捉われることなく、様々な角度から観察・分析して、広い視野から見ることができるようになります。これは異文化の適応能力にも繋がり、異なる考え、習慣、文化、宗教を理解し、尊重できます。

娘たちの通う学校には欧米系、アジア系、アラブ系、カリブ系などさまざまなバックグラウンドを持つ子供たちがおり、様々な文化や習慣、考えなどを学んでいます。
学習能力が高くなる
カナダの心理学者で子供の認知と言語の発達を専門としているエレン・ビアリストク博士は、バイリンガルは知的な問題の処理や複数の思考を同時に行う能力がモノリンガル(一言語を使用する人)よりも優れているという研究成果を発表しました。また、関連のない情報を排除し、重要な情報に集中する能力や、ひとつの作業から次の作業へ混乱せずに脳をスイッチする能力が高いと報告しています。これは、バイリンガルにひとつの言語から多言語へスイッチする脳の機能があるためだと思われます。それが、言語能力以外にも活かされているということですね。

英語脳を身に付けることで、他の学習をする際にもそれを活かすことができるんですね!
将来の可能性が広がる
高校、大学進学だけでなく、将来自分がどんな仕事に就きたいのか、どんなことをしたいのか考えた時に、英語を始めとする多言語を習得していると、その可能性がぐんと広がります。

グローバルな時代に入り、企業もグローバル化を目指す中、バイリンガルの人材が求められるようになってきています。
新たな言語を学習する能力が高い
二言語を習得している場合、新たな言語を学ぶのはモノリンガルよりも簡単に習得できます。既に2つの言語を習得した経験を3番目の言語に役立てることができるからです。習得している言語が多いほど、新しい言語を習得するのがどんどん簡単に短期に身につくようになります。

私の娘たちは日英の他にフランス語のトリリンガルですが、英語とフランス語は共通していることがあり、そういった経験を活かして習得しています。

バイリンガルのメリットは分かったけど、どれぐらい英語を話せるとバイリンガルと呼べるの?

人によってバイリンガルの基準、定義は異なりますので一概には言えず難しいのですが、私なりに考えるバイリンガルの定義をここにあげますね。
バイリンガルの定義とは?
バイリンガルとは、二言語を自由に使いこなすこと。また、その人のことをいいます。ただ、ここまでのレベルを超えていればバイリンガルとして認められるといった基準があるわけではないので、人によっては高い言語能力を持ちながら「私はバイリンガルではない」と言ったり、少し英語が喋れるだけで「私はバイリンガルです」と言ったりします。
私が考えるバイリンガルとは、自分が日本語を使ってしていることを、他の言語に置き換えても同じことができる人です。

ちなみに、三言語を自由に使いこなすのはトリリンガル、四言語以上だとマルチリンガルといいます。
こちらでも、バイリンガルについてご紹介していますので、ご参考にしてください。
まとめ
いかがでしたか?お子さんをバイリンガルにするのは親の努力が欠かせず、また長い道のりでもあるため、挫折してしまう人がとても多いですし、投げ出したくなることもあります。けれど、これだけバイリンガルにはメリットがあることを知ると、頑張ろうと思えますよね。

親子がストレスにならないよう、楽しみながらも長く続けて、子供がバイリンガルになれるよう、導いてあげましょう。
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