小学校で英語教育が低年齢化していく中、お子さんをバイリンガルにしたいと考えているパパ・ママは多いのではないでしょうか。カナダで日英仏トリリンガルの娘ふたりを育てている経験を活かし、バイリンガル子育てのコツをわかりやすく5つご紹介します。

バイリンガル子育てに興味があるんだけど、どうしたらいいの?

子育てする上で、バイリンガルにするコツってあるのかな?

では、バイリンガルの子育てのコツを、分かりやすく5つに絞ってご紹介しますね!
バイリンガル子育てのコツ 5選
夫婦で話し合いをして同じバイリンガル子育ての目標を決める
バイリンガル子育ては、ママかパパどちらかが頑張ってするものではありません。まずは夫婦で話し合って、子供にどんなバイリンガル子育てをしたいのか、どのレベルまで望むのか、そのために家庭でどんな風にしていくのかバイリンガル子育てについて話し合うのがコツです。

夫婦が違う意見だったり、どちらかが興味を持っていなければ、バイリンガル子育ては難しくなります。
子供の興味と自分の興味を取り入れる
たとえば、音楽をバイリンガル子育てに取り入れようと考えて、子供向けの英語の音楽ばかり流すことにしましょう。親が一緒に聴いて、歌って、踊れば、お子さんはさらに楽しく、興味をもってくれるでしょう。ですが……これをずっと続けるのって、とても疲れませんか?正直、私は疲れました(笑)
この対策のコツは、自分の好きな洋楽をかけることです。これなら自分も楽しんで聴けますし、お子さんの「英語耳」の形成にもなりますよね♪これは音楽だけでなく、TVや動画にも言えます。日本語の場合、いつでもお子さんに合わせて音楽を聴いたり、TVや動画を観るわけではありませんよね?それと同様に英語を取り入れれば、子供にとって英語を聴いたり、観たりするのがもっと自然な環境になります。

私が好きなJ-POP を聴いていたら、いつのまにか娘が歌詞を覚えててビックリ!なんてことがありました。今ではカラオケで歌えるほどです。
親がネイティブじゃなくても絵本を読める技
英語絵本の読み聞かせはネイティブじゃないから無理って考えてるなら、オーディオブックを使うのがコツです。CDが中に入っている絵本を購入することもできますし、オーディオブックサイトならさらに手軽に利用できますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
おすすめの無料オーディオブックサイト
また、英語アプリの中にも絵本を英語で読んでくれるものがありますので、バイリンガル子育てにぜひ活用してみてくださいね。実際、オーディオブックよりも英語アプリの方がお子さんの興味を引きやすいと思います。
おすすめの無料英語アプリ
Khan Academy Kids

バイリンガル子育てに、無料のオーディオブックサイトや無料のアプリをどんどん活用してみましょう!お子さんが夢中になれるものが見つかるかもしれません。
ネイティブイングリッシュに触れる機会を作ろう
4歳を過ぎたら、英語の歌を聴いたり、絵本を読んだり、TVや動画を観たり、アプリでゲームをしたり……というだけでなく、ネイティブイングリッシュに触れる機会を作ってあげるのがコツです!1番の理想は同年代の英語を喋るお友達を作ることですが、日本に住んでいてそれは難しいことだと思いますので、近所の英会話スクールに通ったり、もし近所になければオンラインの英会話を受けるという手もあります。
生で聞く英語は何が違うかというと、アウトプットの量が格段に増えます。それまでに英語を多く蓄積してきたお子さんは、その分アウトプットの量も多くなります。

また、そういったお子さんが英会話スクールのグループ内にいると、自分の子供も刺激を受けて英会話力が伸びますよ。
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子供が興味をもつもの、好きなものを見つけるのがキー
子供にバイリンガルになってほしいと思うのであれば、バイリンガル子育てを長く続けていかなければなりません。途中で興味をなくすどころか、英語が嫌いになってしまっては意味がなくなってしまいます。なので、特に幼少期は英語を教育と考えないでください。子育てしている中で、お子さんと一緒に歌を聴いたり、英語のTVや動画を観たり、英語アプリをしたり、楽しむことで、英語を意識するのではなく、自然とあるものとして捉え、その中で子供が興味をもつもの、好きなものが見つかれば、それは英語力を伸ばすキーとなります。そこを逃さないようにすれば、お子さんがバイリンガルになれる可能性がぐっと高まり、英語が一生身につくことになりますよ。

我が家では娘ふたりとも漫画やアニメが大好きなので、おかげで日本語の語彙が増えています。覚えてほしくない言葉まで使われるのは、困りますが💦

バイリンガル子育てのコツはわかったけど、いつから始めればいいの?

幼少期に始めるといいって聞いたけど、どうしてなの?

では、なぜ幼少期にバイリンガル教育を始めるといいのかについて、ご説明しますね!
他言語習得は幼少期が鍵
脳は幼少期に形成される
人間の脳は次のような過程を経て完成します。
・生まれてから3歳頃まで 80%
・6歳頃まで 90%
・20頃まで ゆっくり時間をかけて100%に近づいていく
学習するのに人間の脳にとって適切な時で、それを過ぎると学習が困難になってしまう時期のことを臨界期といいます。
言語能力(つまりバイリンガルにするため)の臨界期はだいたい9歳〜10歳頃だと言われており、「9歳の壁」(または「10歳の壁」)とも呼ばれています。そのため、幼少期に英語環境があれば英語の発音を聞き取れたり、自ら発音できる「英語耳」が形成され、英語で聞いた言葉を英語で受け取り、考え、英語で話すことができる「英語脳」を形成できるのです。

この時期に英語を聞いたり、触れたり環境を日常の中に自然に取り入れるようにするといいですね。けれど、子供によっては幼少期のバイリンガル教育が合わない子もいますので、子供の性格や性質、反応を見ながら柔軟な対応をするのも大切です。
まとめ
いかがでしたか? 私の実際の体験に基づいた「バイリンガル子育てのコツ5選」をご紹介しました。このコツは、きっと皆さんにとって役に立つことと思います。英語は勉強するものではなく、習得するもの。言葉として使うことによって、意義あるものになります。そういった体験を幼い頃からすることによって、子供の興味が湧き、英語をもっと覚えたい、喋りたいと思うようになりますので、お子さんをサポートしてあげてくださいね。

幼少期に英語環境を整え、英語の基盤を作り上げるのは簡単なことではありませんが、子供にとって必ず大きな財産となります!
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